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【対談】松原仁×米倉千貴『AI GIJIROKU(AI議事録)とデジタルクローン』の今後

「AIが人間を超えるのはいつになるのか」

「人間の仕事はいつかAIに奪われるのではないか」

今現在、AIと人間はどうやって向き合っていけばいいのか様々な議論がされています。

AIは人間が本来行わなければならない仕事を代替し、私たちはもっと創造的な仕事を担うことになると予想されいます。

しかし、こういったAI技術はまだまだ私たちの生活には影響しておらず、AIの導入には多大な費用がかかってしまうのが現実。

オルツはそんなAIの技術を用いてデジタルクローンP.A.I.(パーソナライズ人工知能)を研究している会社です。

「AI GIJIROKU(AI議事録)」は、オルツ のパーソナライズ人工知能技術を用いて会議のコストをより最適化するために作られました。

AI技術の導入には、通常数百万円ほどかかってしまいますが、AI GIJIROKU(AI議事録)では導入コストをわずか1日50円ほどに抑えることを実現しています。

しかし、実際にこのサービスは専門家の目には一体どう写っているのでしょうか。

今回の記事は、公立はこだて大学副理事長人工知能研究の第一人者でもある松原仁先生を迎えて、弊社代表の米倉千貴との対談した内容をまとめています。

AI研究者の目線からは「AI GIJIROKU(AI議事録)」のサービスはどう見えているのかについて、深掘りして伺いました。

松原 仁

1986年東大工学系研究科情報工学専攻博士課程修了。工学博士。1986年通産省工技院電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所。2000年公立はこだて未来大学教授。専門は人工知能。著書に「鉄腕アトムは実現できるか」、「AIに心は宿るのか」、「スマートモビリティ革命」(共著)など。人工知能学会元会長、観光情報学会前会長。株式会社未来シェア代表取締役社長。

 

 

(注)米=米倉、松=松原

サービスに関する松原先生の印象

米:今回は先生をお迎えして、当社のサービスである「AI GIJIROKU(AI議事録)」について対談動画を収録させて頂ければと思います。

先生今日はよろしくお願いします!

松:よろしくお願いします。

米:では早速なんですが、、、先生今回このサービス見てどう思われました?笑

松:うーん。そうですねえ。

精度とスピードと価格っていう点では素晴らしいなと思いました。

音声認識技術の導入は、もっと本当に高いところが多いし、時間もかかるし。こういう技術はもっとサクサクできないとなと感じていて。

米:そうですよね。数百万円かかることがほとんどですもんね。

松:はい。こうやってようやくサクサクできるようになったっていうのは、非常にインパクトが大きいんじゃないですかね。

米:いやあ、先生からそう言って頂けて大変ありがたいです。僕もう少し真面目に話さないと対談成り立ちませんね笑

松:あはは(苦笑)

AI GIJIROKU(AI 議事録)が生まれた経緯

米:もともと僕自身が1番欲しいなと思っていたサービスだったんですよね。

オルツ の新技術であるRMRと言う自動返信システムを普段の仕事で使っていたことがあったんですけど、僕が1回ミーティングで話した内容を同じ質問されてまた話すのが面倒で。

ずっとなんとかしたいなあと思っていて。

それで音声入力と合わせて、最終的には自動的に認識して自動的に返信して発話をさせるというサービスの入り口になればと思っています。

松:そうなんだね。僕はっていう交通系の会社の社長をやってるんだけどね。そこでAI GIJIROKU使おうかという話を取締役の中島()としていて。

米:あ、そんな話が出てたんですね笑

松:あ、ていうかこれ「中島秀之」がちゃんと漢字になってる!すごいね!

米:あ、ホントだ笑

対談内容もAI GIJIROKUで録音していた。「中島秀之」がちゃんと漢字で文字起こしされている。

米倉:こうやって中島秀行先生の名前などをちゃんとパーソナライズしている。これこそがオルツ のPAIの要素であり、このAI buy prazosin GIJIROKUの醍醐味なんですよね。

松:すごいね。そう、それでちょっとまずは個人で導入してみようかなんて話もしてるんだよね。

米:いやあ、それはとってもありがたいですね笑

松:議事録作るの本当に大変なんだよね。うちの会社は研究者が多いから会議とかでも議事録を形式上残しとかなきゃいけない訳ですよ。

米:そうなんですね。いやあ中島先生にまで言っていただいているなんて本当にありがたい限りです。

松:まずは個人で導入すると言っていたけど、今後は企業規模での登録なんかも出来てくるともっといいかもね。

AI GIJIROKU(AI議事録)はこれからどう使われていくべきか

米:先生はかなり長い間、音声認識技術のサービスを色々見られてると思うんでよね。

松:そうだね。

米:でも僕は、音声認識系のサービスだとAppleのSiriGoogleぐらいしか使わないかなという感じで、あとはあまり触れることもないんですよね。

そこが逆に僕は不便に感じていて、なんとかしたいなと思っているところなんですよね。

松:うん。だけど音声認識はごく最近までストレスを感じることが本当に多くて。研究では使ってたんだけど、実際にはほとんど使ってなかったな。

米:先生でもそんなに積極的に使っていた訳ではないんですね。

松:そうなるね。でも、今日使って思ったのは原稿執筆とはかなり相性がいいんじゃないかな。

例えば偉い作家の方とかだと、口述で喋ってそれを秘書やお手伝いの人が書き込むってことをしてる人もいる。

特に原稿は後から推敲することになるから、口述筆記は誰が書いてもあまり変わらないしAIにやってもらった方がいい。

音声入力の方が文章がずれたりするから、それで逆に文章が面白くなるなんてこともあるかもしれないね。

米:それはあるかもしれないですね笑

松:あとは、僕がコンピューター将棋を中心に人工知能の研究もしていた時に、研究のために、将棋を勉強する機会があった。

それで、将棋と囲碁の対戦はNHKに膨大なデータが収録されているわけです。

一応NHKも膨大なデータを提供してくれるんだけど、このデータの持ち出しが出来ない。

だからこれを全部自分で文字起こししなければならなかったんだよね。

米:うわー。それはまた大変ですね。

松:僕みたいなケースに限らずとも、研究分野でAI GIJIROKU(AI議事録)が活躍する場面は結構多いんじゃないかなと思う。

研究の世界では、ある分野の専門家が喋っていることを分析するっていうタイプの研究者が結構多いから、結構文字起こしする機会も多かったりする。

そういう時に、AI GIJIROKU(AI議事録)で自動化してくれれば随分楽になるよね。

僕も羽生さん(羽生善治さん)が他の人と対談してるところを文字起こしするなんていう作業かなり多かったものね。

米:そういうのも先生が自らやられてるんですね!

松:そう。この作業がとっても大変。しかも殊に専門分野の口述筆記ってなると、他の人に頼んでも専門的な単語が分からなかったりする。

だから結局自分でやらなければならないんだよね。

人工知能に僕の専門的な分野の単語を何十個か学習させて、音声認識の精度を上げていけば、人がやるよりも全然精度が高い文章になる。

当然だけど、結果的に僕の生産性もそれで上がるよね。

米:そうなんですよね。

僕は先生が今おっしゃった通り「創造的ではない仕事は仕事ではない」と思っているんですよね。

AI GIJIROKU(AI議事録)というサービスを使って、この世から「文字起こし」という仕事を完全に世の中から消したいんです(笑)

これもAIをパーソナライズするっていうところに焦点を当ててやってる1つの理由ですよね。

松:議事録という役割でいうと、裁判所とか国会とかが採用してくれたら本物だよね。「何を言った」とか「誰が言った」とかって未だに速記の人が書いてる訳じゃない。

米:確かにそうですよね。

松:速記の人は能力としてはすごいとは思う。

でも働き方改革的な意味合いを考えると、コンピューターがやってくれるならそういう未来になった方がいいんじゃないかとは思うよね。

米:いやあ先生が「働き方改革」というKWを出して頂いたのは大変ありがたいですね笑 

AI GIJIROKU(AI議事録)のローンチ後の反響

米:サービスをローンチしてから、まだ実は2週間しか経ってない(取材当時)んですけど、問い合わせの中で多いのが、2つ分野があるんですよね。

まず1つは、やはり翻訳で使いたいというのが多くて。

会社がグローバル化してたり、旅行者の対応のところで翻訳が使えますかと問い合わせが来ることが多いんですよね。

この間も大手カフェチェーン店から問い合わせを頂いたりして。

松:多分もっとありそうなのはタクシーとかだよね。日本の運転手は英語出来ない人が多いから、外国人への対応が大変なんだよ。

タクシー運転手は、外国人がいてもあんまり拾いたがらないことが多い。英語の問題で苦労したくないから。

米:そういう状況は改善しなければなりませんね。

松:タクシー会社はこの「外国人対応問題」に結構追われていて大変なんだそう。

じゃあ今どうしてるかというと、外国人が来た時のために翻訳者と契約しておいて、外国の方が乗ってきたらスマホで会話させているらしい。

でもそれってあまりに高すぎると思わない?

翻訳者雇うのめちゃくちゃ高いし、1回のタクシー代と比べたら割に合わなすぎるよね。

だから、そういう時にこういうAI GIJIROKUみたいなサービスがもっとあると使いやすいんじゃないかな。

対談内容もしっかり文字起こしされている。

米:観光業界でも、音声認識の技術はこれからもっと必須アイテムになっていくんじゃないかなという印象はありますね。

オリンピックも控えていて「早くそういうサービスが欲しい!」と思ってる人達が本当に多いんだろうなという気がしていて。

問い合わせの中には、危機に瀕しているかのような企業もかなりあって笑

松:そうなんだ笑

米:あともう1つ多いのは、インポートですね。

iPhoneにデータいっぱい収録してあって、データはいっぱい持ってるライターさんとかから「インポート機能どう使えばいいのか」と問い合わせが来ることは多いですよね。

松:確かにね。インタビューなんか特に後で聞き直して書くよりも、文字にしといた方が編集しやすいもんね。

米:僕自身、ローンチした当初はインポートの機能はそれほど使われないだろうと考えていたんですよね。

でも、実際にインポート機能を使わせてください!っていう人が多くて。

ローンチから2週間後くらいに、即座にiPhoneの録音データを使えるように対応しましたね。

使われないと思ってたら、インポートの方がニーズがなかなか高かったんですよね。

最後に松原先生からAI GIJIROKU(AI議事録)に向けて一言

米:じゃあ、先生最後に何か良いひとことを頂ければなと思ってるんですが・・・笑

松:あはは笑

米:何か、、あれば笑

松:議事録の精度をあげて、これまでの音声認識技術よりも安く提供するところまで技術を進歩させてローンチできたのはとても良いことだと思います。

ただ、やっぱりオルツの目標はパーソナルAI、人間に代わるAIエージェントをコンピューター上に実現するっていう目標だよね。

米:はい。そうですね。

松:その目標から考えると、重要なステップではあるけど、これからやることは非常に多いのではないかと考えています。

今回のAI GIJIROKU(AI議事録)がローンチできてとても良いことだと思うけど、まだまだこの先一緒に頑張って行ければと思っています。

米:道はまだまだ長いですね。

松:はい。まだまだ長いです。

米:オルツとしても一歩一歩着実に近づいていければと思っています。

松原先生、本日はお時間頂きまして誠にありがとうございました。

松:ありがとうございました。

編集後記

「AI技術のパーソナライズ」「働き方改革」「安くて身近に」など様々な単語が出てきた今回の対談。

AI GIJIROKU(AI議事録)のサービスも、業界レベルだと観光業や接客業、個人だと音声データのインポートなど、様々な利用ケースが対談の中で出てきました。

まだまだ、議事録だけでなく、様々な用途が考えられるAI GIJIROKU(AI議事録)は月々1,500円から誰でも簡単に導入することが可能です。

ミーティングを最適化したい方は、ぜひともサービス導入を検討してみてはいかがでしょうか。